北京の空港から市内へ:首都空港・大興空港それぞれの行き方(2026年11月時点)
北京には大きな国際空港が二つあります。市の北東にある「北京首都国際空港(PEK)」と、南の郊外に2019年に開業した「北京大興国際空港(PKX)」です。どちらに着くかで、市内への動き方はかなり変わります。航空券を取ったら、まず到着空港のコードを確かめておきましょう。この記事では、両空港から市内中心部へ向かう方法を、2026年11月時点の公式情報をもとに整理しました。
まず全体像
| 首都空港(PEK) | 大興空港(PKX) | |
|---|---|---|
| 鉄道 | 地下鉄「首都機場線」 | 地下鉄「大興機場線」 |
| 運賃(鉄道・大人片道) | 一律25元 | 草橋まで普通車両35元/商務車両50元 |
| 乗り換え駅 | 三元橋(10・12号線)、東直門(2・13号線)、北新橋(5号線) | 草橋(10・19号線) |
| 空港発の運行時間 | T3発 6:22〜22:52、T2発 6:36〜23:10 | 6:00〜23:00 |
| タクシー | 24時間、北京市の統一料金 | 市中心部まで約180〜240元が目安 |
※首都空港公式サイト、北京市重点站区管理委員会、北京市軌道交通運営管理公司の掲載内容による。運行時間は春節などの繁忙期に延長されることがあり、現地の掲示が優先です。
首都空港(PEK)から
地下鉄「首都機場線」
市内の東側・北側に宿があるなら、まずこれが第一候補です。全5駅(北新橋・東直門・三元橋・T3・T2)の専用線で、運賃は一律25元。運行間隔は約10分と案内されています。
乗り場はターミナルごとに違います。首都空港の案内では、T2は駐車場ビルの地下2階、T3は駐車場ビルの2階です。T3では国際線到着のB出口の正面にある連絡通路を渡ると駐車場ビルに入れます。T1には駅がないので、T1到着の場合は徒歩か無料の連絡バスでT2へ移動します。
空港発の運行時間は、T3発が6:22〜22:52、T2発が6:36〜23:10。市内から空港へ向かう場合、東直門発は6:00〜22:30です。夜遅い便で着くと終電に間に合わないこともあるので、到着時刻が22時を過ぎるなら、タクシーやバスも視野に入れておくと安心です。
支払いは駅の券売機のほか、交通カードやAlipay・WeChatの乗車コードでも可能です。海外カードのタッチ決済にも対応していて、北京市によると首都機場線を含む全線で、2024年9月13日からVisa・Mastercard、2025年6月15日からJCB・American Expressが使えます。入場時と出場時の両方でカードをタッチします。首都機場線は一般の地下鉄網とは別料金なので、乗り換えると改めて地下鉄の運賃がかかります。Alipayの乗車コードの使い方は「07 北京の地下鉄」で詳しく書いています。
空港バス
首都空港からは市内各方面への空港バスが出ています。首都空港集団の発表(2026年8月)では、7月31日から市内路線は9系統に再編され、北京駅線は24時間運行(ピーク時は約15分間隔)、夜間の中関村線・農業展覧館線もあります。北京市の外国人向け案内では、運賃は路線によりおよそ20〜55元で、ターミナルの券売機(WeChat Pay・Alipay)やカウンター(国際カード)で買えるとされています。路線ごとの運賃は確認しきれていないので、首都空港の公式サイトや「機場巴士」の公式ミニプログラムで公式発表を確認してください。スタッフに英語が通じないこともあるため、行き先の住所を中国語で用意しておくとスムーズです。
タクシー
T2・T3ともに専用の乗り場があり、24時間営業。料金は北京市の統一メーターです。大きな荷物がある日や深夜着のときには、結局これがいちばん楽です。正規の乗り場以外で声をかけてくる車には乗らないようにしましょう。
ターミナル間の移動
T2とT3の間は無料の連絡バスで約10分。6:00〜23:00は10分以内、23:00〜翌6:00は15分以内の間隔で運行されています(T2は到着階7番ゲート、T3は到着階7〜9番ゲートから)。
大興空港(PKX)から
地下鉄「大興機場線」
大興空港の市内アクセスは、ほぼこの路線に集約されます。乗り場はターミナルの地下1階(B1)。終点の草橋まで約20分で、ここで地下鉄10号線・19号線に乗り換えます。
運賃は距離制で、普通車両は30キロ超が35元なので、空港から草橋までは35元。商務車両(ビジネスクラス)は全区間一律50元です。商務車両に乗るには専用改札から入るか、ホームの確認機で認証を受けます。
運行時間は通常、空港発が6:00〜23:00、草橋発が6:00〜22:30。末電の5分前に券売・改札が締め切られるので、10分前には駅に入っておくよう案内されています。春節などの時期には時間が変わることがあります。
支払い手段は幅広く、北京市の乗車券規則(2026年8月改訂版)では、実体・電子の片道券、交通カード、BEIJING PASS、銀聯カード、外卡(海外発行カード)などが使えるとされています。大興機場線の付帯ルールとして、改札内での滞在は1回の乗車につき最大4時間です。
なお、一部の航空会社は大興空港発着の航空券とセットで機場線の乗車券を無料・割引で出しています(2026年10月の報道では、期間は2026年12月31日まで、割引は8掛け)。条件は航空会社ごとに違うので、各社の公式アプリで公式発表を確認してください。
タクシー・バス
大興空港は市の中心部から遠く、タクシーで天安門や国貿のあたりまで行くと、高速料金込みでおよそ180〜240元が目安です(各種の推計による概算で、道路状況や時間帯で変わります)。北京のタクシーは23:00〜翌5:00に割増があります。乗るときは正規の乗り場で並び、メーターを使ってもらい、領収書(发票)を受け取っておくと安心です。
空港バスの路線・運賃は本記事では確認しきれていません。公式発表を確認してください。
どちらに着いても気をつけたいこと
- 地下鉄は手荷物検査があります。 北京の地下鉄では全駅でX線による荷物検査があり、持ち込める荷物の大きさは重さ30kg、長さ1.8m、幅・高さ0.5m以内と定められています。大型のスーツケースでも通常は問題ありませんが、検査に少し時間がかかります。
- 終電の時刻を先に確認。 夜の到着便では、入国審査と荷物の受け取りで1時間ほど見ておくと安全です。
- 支払い手段は二つ以上。 Alipayの乗車コード、海外カードのタッチ、券売機と、選択肢は多いものの、どれか一つが使えない場面は起こり得ます。
おわりに
首都空港なら機場線で東直門まで、大興空港なら機場線で草橋まで。まずはこの二つの「市内の入口」を覚えておけば、北京の初日はずいぶん楽になります。運行時間や運賃は変わることがあるので、出発前に空港と地下鉄の公式サイトをもう一度確認してください。