CHAPTER 07

北京の地下鉄:Alipayの乗車コード、海外カード、切符の使い分け(2026年11月時点)

北京の地下鉄は、故宮にも天壇にも、主要な駅にも空港にもつながっていて、旅行者にとってはいちばん頼りになる足です。支払い方法も増え、2026年現在は日本のクレジットカードをそのまま改札にタッチして乗ることもできます。ここでは、運賃のしくみと支払い方法、乗るときの注意点をまとめました。

運賃のしくみ

北京の地下鉄(首都機場線・大興機場線を除く)は距離制です。

乗車距離 運賃
6kmまで 3元
6〜12km 4元
12〜22km 5元
22〜32km 6元
32km超 20kmごとに1元加算(上限なし)

1回の乗車で改札内にいられるのは最大4時間です。二つの空港線は別料金で、首都機場線は一律25元、大興機場線は普通車両で最大35元です(「05 北京の空港から市内へ」参照)。

たくさん乗る日には定期票(電子券)もあり、1日券20元、2日券30元、3日券40元、5日券70元、7日券90元。有効期間内は回数・距離無制限ですが、購入は「亿通行」アプリなど指定のチャネルになります。

支払い方法は4つ

1. Alipayの乗車コード

いちばん手軽なのがこれです。北京市の外国人向け案内による手順は次のとおり。

  1. Alipayアプリをインストールし、登録・ログイン
  2. 画面の案内に沿って実名認証を済ませ、支払い手段(海外カードも可)を紐づける
  3. ホームの「Transport(出行)」→「Metro(地鉄)」→「Get now」を選び、規約に同意して「Agree and Obtain the card」
  4. Alipayの支払いパスワードを入力して完了

改札ではQRコードを読み取り機にかざして入り、出るときにもう一度かざします。運賃は出場時に紐づけた支払い手段から引き落とされます。Alipayはアプリ内の言語を切り替えられるので、中国語が読めなくても設定はできます。Alipay自体の設定は「02 Alipay外国人認証」をご覧ください。

2. 海外クレジットカードのタッチ

北京市によると、2024年9月13日から、地下鉄27路線・490駅で海外発行カードのタッチ決済が全面的に使えるようになりました。対象は当初VisaとMastercardでしたが、2025年6月15日からはJCBとAmerican Expressも加わり、二つの空港線を含む29路線で使えるようになりました。事前の登録は不要で、入場時と出場時に改札でカードをタッチするだけです。日本で発行されたJCBカードもそのまま使えます(タッチ決済機能付きのカードに限ります)。

3. 券売機・窓口で片道券

駅の自動券売機には英語表示があり、路線図から行き先を選んで枚数を決めると支払いに進みます。券売機は1元硬貨、5・10・20・50元札、キャッシュレス決済に対応。駅によって使えるカードブランドが異なると案内されています。窓口でも購入でき、行き先を伝えれば買えますが、英語が通じにくいこともあるので、駅名を中国語で見せられるようにしておくと確実です。

4. BEIJING PASS

外国人旅行者向けの交通カードで、空港の国際線到着エリアや指定駅で、パスポートを提示して購入します。カード代は20元で、払い戻し不可。紛失時の再発行や残高返金もできません。窓口でのチャージは10元単位で、残高の上限は1,000元。NFC対応スマホなら「SilkPass」アプリでもチャージできます。

どれを選ぶか

複数の手段を用意しておくと、どれか一つが使えないときにも慌てずに済みます。ただし入場と出場は同じ手段で。Alipayで入ってカードで出る、といった使い方をすると記録が合わなくなります。

乗るときの注意点

円明園の蓮池
円明園の蓮池写真:筆者撮影

おわりに

北京の地下鉄は、支払い手段さえ一つ用意できれば、旅行者にとって驚くほど使いやすい交通機関です。料金は安く、本数も多いので、タクシーより早く着くことも少なくありません。ルールや対応カードは更新されることがあるので、出発前に北京市や北京地鉄の公式情報も確認してみてください。

情報は2026年11月時点です。運賃・制度・アプリの画面は変わることがあるので、お出かけ前に公式発表やアプリ表示を確認してください。

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